Let's be comfortable with something different !!

仕事や結婚を通して、多様性の面白さと難しさに日々向き合っています。気楽にご覧いただけたら嬉しいです!

Diversity が浸透しないワケ

Be comfortable with something different !!

こんにちはAbbyです。

今日はダイバーシティが浸透する事がなぜ難しいかというお話しです。

 

多様性、相違点を組織に取り込もう、という点では、このブログのコアとも言えるコンセプトと言えます。ただし、多様性を受け入れることは実はとても難しいことです。そこには、コンピテンシーと言われる技術的な知識だけでなく、人間の感情に向きあうというチャレンジがあるからです。多様な意見が必要、経営陣に女性がいると業績が良いという結果が出ている、といった記事は溢れていますが、ダイバーシティの恩恵を実感として得る事ができる体験は得難い状況にあると思います。

 

その理由として、どこの国もまだまだBoy’s clubであることが大きいと思います。

既得権者の意識改革が難しいのは明白です。何人もの経営者を人事として支えて来ましたが、またその経営者は全員男性でしたが、頭では理解していても、本当に行動している経営者は残念ながら多くありません。困ったことに、彼らは自分が多様性の理解者であると信じています。ところがダイバーシティを進める(他者の意見、価値観を受け入れる)、という彼らの目標の影に、自分がコントロールしたい、するべきという強い思いがあります。この目標と本音は背反し、GoとStopを同時にかけているような状況になります。

 

経営者だけではありません。実例をお話しします。米国にいた際、私はある男性と昇格のポジションを巡って競争となる状況にありました。自分にインパクトが及ばない際のその男性はとても親切でした。そのため私も、この人なら自分の上司になっても公平さを保つ良いリーダーになると信頼していました。ところが、いざ昇格において自分にインパクトがあるとわかるや、態度が豹変しました。会議中の私の英語が意味不明と言わんばかりに、「〇〇が言いたいのは、こういう事だ。」と私の発言内容を翻訳するようになりました。Nativeに囲まれた米国の会社において、英語は私の弱点であり、狡猾にその点を突きボコボコにされ、悔しい思いをしました。ちなみに、その後その経験に懲りて、英語を補うべく重要な会議の際は論点等をパワポに落とし対抗策としました。結局私は昇格できたのですが、日本人で女性という2重マイノリティだから昇格したと言いふらされ、度量の狭い奴と認識を変えました。感情とは扱い難いものなのです。

 

ビジネスの場面は、時としてその人のTrue color(本性)を炙り出します。Diversityが定着するためには、高いレベルでのプロとしてのMaturityが求められます。