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ハラスメントとアプリ

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こんにちはAbbyです。

今日は、ハラスメント対応についてお話しします。

 

これまでハラスメント対応は、社員に対して組織が対応するもの、との認識が強かったと思います。ですが、今後ハラスメント対応は、新たなアプリで変化していくかと思います。今まで、ハラスメントがあっても、なかなか声を上げることができない、もしくは人事に報告する、あるいは会社の内部通報のシステムを使う、とう状況でした。報告があれば、人事が調査に乗り出し必要な対応をする、という流れです。

 

イギリスに「Vault Platform」という会社があります。

https://vaultplatform.com/

この会社は、ハラスメントの内容を個人が秘密裏に保存するアプリです。スピークアウトと言った組織内通報の社外拡大版とも言えます。同一の人物、同一の企業が報告された場合、認知する機能があるそうです。ハラスメントの被害者は、組織の枠を超えてハラスメントを糾弾できるのです。ただし報告内容の開示は、あくまで当人の判断となります。

 

人事にとっては、いきなり会社のレピュテーションリスクに対応する必要があります。ハラスメント自体を未然に防ぐPreventive measuresをさらに強化する必要があります。個人にとっては、ハラスメントで泣き寝入りする事のないよう対応のチャンネルが増えるメリットがあります。一方、ハラスメントの基準は「受け取る側」がハラスメントと認知するか、になるので、どこまでがハラスメントか、という線引きがこれまで以上に難しくなるでしょう。身に覚えが無いことで糾弾されることほど馬鹿げたことはありません。

 

昭和世代にとっては、今だに声を荒げて叱責する、と言った行動が部下のため、と思っている輩がおります。そこまでできるだけの信頼関係があるかどうか、自分だけ信頼関係はあると誤解していないか、を自問する必要があります。知り合いにThe昭和の上司、というタイプがおります。部下がお客さまに電話をしている、その話し方に誠意がないとその場で社員を怒鳴り始め、その怒声がお客さまに筒抜けであったという実話を持つ者がいます。この話は後日談があり、怒声を聞いたご夫婦は翌日、その社員をかわいそうに思い、支店を訪れ当該社員名指しでサービスを購入されたそうです。知人は、その社員を必死に育て上げ、会社の重役までなったそうです。ですが、その話を武勇伝として聞くたび、もうその時代は終わっているとの違和感を拭えません。昨今の若手は、「今上司にハラスメントを受けましたのでご報告します。」と飄々と人事にやって来ます。皆様、どうぞお気をつけください。