こんにちはAbbyです。
本日は、パワーハラスメントについてお話しします。
日本を含む多くの国で見られるパワーハラスメントは、組織のヒエラルキーに起因していると考えます。そこでは、ヒエラルキーの上位層にいる者が、マネジメントとコントロールを履き違えている事が原因です。自分より下位層であれば、相手を邪険に扱っても良いという勘違いのマインドセットです。もっと有体に言うと「私は、お前より偉いのだ。」という意識です。
北米(カナダ、米国)では、この辺りのマインドセットは洗練されています。
実例をお話しします。
①お客さま訪問をしても、北米の上司は部下を同僚と紹介します。お客様もタイトルなんて、名刺を見ればわかるのです。要はマインドセットです。
②日本の米系外資でのお話です。ある時CEOが人事部にやってきました。私は、緊張して固まっていましたが、何と私の隣席にいた米国人同僚は、「Hi, Mark !」とまるで友人のように挨拶するではありませんか。礼儀はあっても、「あなたがCEOだからと言って、あなたが自分より偉いわけではない。」との個の強さを感じました。
かつての私のように、日本では上層部への忖度のマインドセットが刷り込まれています。大名時代の文化が脈々と残っています。一方個人が強い国では、上層部もタイトルで偉そうにする、ということがありません。むしろ上に行けば行くほど、多くの社員から反対意見、質問がわんさか投げかけられます。納得のいく回答がないと、無能のレッテルがつき、役職も短命で終わります。経営陣は無能と判断した社員は、さっさと転職します。上層部も、ハラスメントと認識される言動は、訴えられることを十分承知し、毎年ハラスメントの研修に励みます。
ハラスメントが害悪であるというのも、北米からのコンセプトであることも納得です。
日本は、上層部に対してソルジャーとしては最強です。ですが、もっと議論になり、質問をすることで会社のコンプライアンスやガバナンスは守られると思います。アイデアも出るでしょう。組織文化が何より大切と言われる所以です。