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外人と働く ②海外駐在員

Be comfortable with something different !!

こんにちはAbbyです。

 

日本企業で働く現地の人々から聞いて、驚いた話があります。

日本から派遣されてきた駐在員が、日本語のパワポを現地の社員向けに使用している点です。

当然、現地の社員は内容が理解できません。プレゼンは英語で、データはスライドを見ろ、ということなのでしょうが、日本人の英語を理解する事に集中し、さらにデータも見ろというのは無理です。さらにデータの単位が現地の単位にコンバートされていないと、そう簡単にデータも理解できません。これが、年初の戦略説明という重要なスライドである事で、さらに驚きます。

 

作成されたスライドを現地の言語に直すのは、時間のかかる作業です。

日系企業で勤務するのであれば、日本語は必須でしょ、仕方ないでしょ、という態度では、やはり社員は辞めていきます。採用にコストと莫大な時間をかけて面接し、最初から育成をやり直すのは非効率です。

 

どこの国にも、ローカル言語の研修を自治体や商工会議所のような団体が安価で提供してくれます。私も参加していましたが、日系企業の駐在員や日本人留学生も多く参加していました。これも驚いたことに、日系企業の駐在員の英語は日本人留学生より拙いレベルで、日本人留学生らは「英語はこの程度でも駐在員になれるんだ。」と言っていました。

 

さらに折角駐在に来ても、現地の日本食レストランに入り浸って現地にブレンドしようとせず、果ては会社において日本人のみ参加が許されるという謎の会議を平気で行います。これは現地社員のモチベーションを著しく傷つけます。郷に入っては郷に従え、です。そもそも帰国を前提に来ていることも一因です。定住を前提に他国に住む人は、言語や文化の習得も本気度が違います。現地の人々は、そこをちゃんと見ています。

 

世界中をビジネスで駆け回って苦労して頑張っている日本人も確かにいます。ローカル社員が一目置く知識と経験を発揮し、尊敬を集める日本人もいます。一方これほどの有名企業ならば、ちゃんと派遣前の研修なり人選をちゃんとやってほしい、と思わざるを得ない会社も多いのは事実です。駐在は住み慣れた自国を離れ、他人の飯を食う、良い学びの機会です。