こんにちはAbbyです。
米国でやっと下院議長が決まり、就任のスピーチがありました。
そのスピーチで、新たに下院議長となったKevin MacCarthyが「私が議論の中で話すことは、ビジネスであって決してパーソナルではない。」と言っていました。これは米国では定番の内容ですが、常々良い言葉だなと思ってきました。
これはどういう事かと言うと、激しい意見の応酬になっても、それは相手に対する個人攻撃ではなく、ビジネスなのだ、と言うことです。ベストであることを結論とし、利権や立場は排除しようとも言っていました。
議論、と言うのは、実は結構なビジネススキルが必要で、人間性が出る場であると思います。
貴方が上席であり判断を下す立場であれば、尚のこと「自分が正しい。」というコントロールフリークにならないことが大切です。往々にして、昭和の上席には「ちゃぶ台返し型」がまだ多いと思います。最終責任者としての立場があるから当然だ、ではなく議論の場では異なる見解に耳を傾けないと、参加者は何も言わなくなります。
そうした立場でなくても、自分の見解と異なる見解が出た際にどう反応するか、に貴方の人間としての器が確実に出ます。自分の見解に関して真っ向から反対されると対応が荒くなるのでは、修行が足らないと言わざるを得ません。
昨今は、ハラスメント問題やZ世代の価値観もあり、議論のやり方も変わっています。
今年箱根駅伝で優勝した駒澤大学の監督が、聞く耳を持つ指導に変えた、との報道がありましたが、それで結果を出したことは興味深い事実であると思います。