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外資はすぐクビになる、というのは本当か?

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こんにちはAbbyです。

 

米国企業で人員削減のニュースが相次いでいます。「外資はすぐクビになる。」という印象を持つ方も多いと思いますが、ゴールドマンサックスのような会社で、10年20年と勤務している社員も大勢います。要は、その企業においてright time, right positionにいればクビにはならないのです。

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これはどういう事かと言うと、自分のスキルと能力が、会社のポジションにピタッと当てはまり組織に貢献していれば当然ながら会社はその社員をクビにはしません。逆にどんな優秀な人でも、部署の改廃や上司の異動で方針や必要なスキルが変わってしまうとレイオフ(人員削減)の対象となり得ます。ゴールドマンのようにレイオフの多い企業でも、社内で他にright positionがあれば、もちろんクビにせず異動で対応します。またレイオフは、いわゆるクビ(解雇事由に当てはまる行為があった場合。)とは異なり、会社都合での退職となりますので、会社のポリシーに則ったセベランス(特別退職金)が支給され、雇用保険もすぐに出ます。(余談ですが、かつて超優秀な方が、日本でレイオフになったことがあり驚いた経験があります。その方はそのセベランスを元手に、もう一度米国で自分の力量を試したい、と旅立っていきました。カッコいいなーと感動した覚えがあります。)

 

外資で面接をしていると、社員をレイオフする状況について心配されている方がおります。

外資レイオフをしやすいのは、米国においてレイオフはAt Willで、米国労働法に違反しないからです。日本は企業のレイオフを簡単には認めません。そこで企業からの退職勧奨に同意、という状況に持ち込むことになります。

 

では外資はすぐクビになるから、怖いでしょうか。ここでも価値観の違いがあります。

「合わないポジションにいて飼い殺されるより、他社でhappyになった方が良い」という価値観が海外にはあり、労働力の流動性が高いため転職のハードルが低いので、よっぽどのジョブホッパー(3ヶ月ごとに転職しているとか)でなければスキル、年齢に関わらず仕事はあります。企業側も転職を全く気にしません。むしろ同じ企業に10年、というと長く居過ぎたなどと言い出す社員もいて驚いたことがあります。

 

外資の社員は、そのポジションでできる限り学び、吸収し、次へのステップとして給与を含めて好待遇のところへさっさと転職していきます。そういう生き方もある、という事かと思います。一方高齢の社員は、それまで積み上げたスキルで安住できるところにたどり着き、60代、70代でも働いています。海外では、定年制度が年齢差別になるからです。