こんにちはAbbyです。
人事として、数えきれない位の採用候補者と面接をして来ました。
その際日本で、「嫁ブロック」という大変興味深い言葉を知りました。
実際採用の場面でも、ひとしきりポジションや組織の詳細を聞いた後で「妻と相談します。」、「妻が外資転職を反対してまして。」、「妻に内緒で面接に来た。」なんてコメントはそれなりの頻度で聞いたものです。正直妻一人説得できないってのもどうよ、なんて思わなくもないですが、それは古い考え方だな、とここは改めて状況をお察しします。
面接時の「妻と相談します。」というのは、米国やシンガポール等他の国でも聞きました。
ですが、趣はちょっと違うような気がします。他の国の場合、奥さんが夫のキャリアにおいて、その転職がGood Moveであるかについて助言をくれる、といった前向きな内容でした。もちろん海外にも、年収が減るのでその転職はやめろ、という奥さんがいることも事実です。
一方日本の場合、奥さんが現状からの変化を怖がっているケースが多い、という印象です。つまり、夫の夢とか現職での手詰まり感といった夫のニーズよりも、妻の保身が嫁ブロックにつながるケースが多いような気がします。現在の状況に不満があっても慣れている日々を変えたくない、という事かと思います。安定の日系企業から、リストラの多い外資に転職など、もっての外なのでしょう。
ですが結婚相手は人生のパートナー。転職を希望するには理由があるので、まずはいきなりブロックせずに、どうかお話を聞いてあげて頂きたいと思います。