Let's be comfortable with something different !!

仕事や結婚を通して、多様性の面白さと難しさに日々向き合っています。気楽にご覧いただけたら嬉しいです!

マスクの着用にみる文化の違い

Be comfortable with something different !!

こんにちはAbbyです。

 

先日永岡文化相が、卒業式などのマスクの着用は「家庭に委ねる」としたことに対して「家庭に責任を丸投げ」との批判が起こりました。家庭に責任を委ねる、では日本の文化に合わない対応で、批判が起こると容易に想像できます。

 

この件は非常に興味深いと思います。海外では個人の権利が強いので、マスクをしようがしまいが個人の自由、という思考が強い状況との違いを見ることができます。政府に勝手に決められたくない、マスクするしないは個人の判断、個人の責任、という文化の国では、「家庭に委ねる」さらに言えば「個人の判断」と裁量を委ねれば委ねるほど好反応があったかと思います。

 

組織においても同様の状況がありました。シンガポールに本社があった会社では、業績評価の期日は、いくつかある業績評価のステップの最終締切しか指示がありません。そのため日本でも当該年の個人評価ー>個人評価をもとに上司と面談ー>部下上司了承の評価内容をシステムに入力ー>上司が最終チェックして送信というプロセスにおいて、上司の最終チェック後の送信が締切前に完了すれば本社はハッピーです。その間のプロセスに関しては上司と部下の裁量で決めてくれて構わない、というものです。

 

ここで日本では、すべてのプロセスにおいて期日を設定してほしい、と要望が来ます。個人の評価は〇〇日まで、部下上司の面談は〇〇日まで、とOne fits for all(一つのやり方を全員に適応する)の対応が求められます。規定とかルールがあれば、日本人は効率的に行動し、必ず遂行します。海外ですと、期日中に全員の業績評価が完了した、ということは韓国以外一度もありませんでしたが、日本で期日が守られなかったということは一度もありませんでした!!

米国に至っては、業績評価のプロセスは役に立たないからエンジニア部門ではやらない、などと言い出し同調という文化が全くありません。(笑)その代わり同調しないものに対しての風当たりも、日本ほどひどくありません。

 

日本の強みを生かすべき、と思う一方、「自己責任」という文化が受け入れられることは同調圧力が強い日本では難儀なのかと思います。そうした教育もないので、自己責任が根付くわけもなく、昨今の若い社員が管理職を断る理由が、責任の増大はいやだ、ということが最大の理由というのも合点がいくような気がします。