こんにちはAbbyです。ご訪問ありがとうございます!
近隣の桜が咲き始めました。薄桃色の花びら、キレイです。
さて。誰がビジネス上の決断をするか、その決断は何を意味するか(こちらは明日)、という点には文化の違いが色濃く出ます。
トップダウンの組織(上位者が物事を決める)、合意制の組織(上位者が全体の意見を取りまとめて総意を形成する)、というと、日本は概ねトップダウンの組織だと私は思っています。これまでにも多くの外国人から、「日本人は優秀なソルジャーで、上位の決定を忠実かつ確実に実行していく」とのご意見を頂き、実体験も踏まえて私も同意しています。
ですが、エリン・メイヤーの著書「カルチャーマップ」によると、日本は最も合意制を重んじる文化であるとされています。これは稟議という慣行があり、総意が形成されると説明されていました。
確かに稟議などという時間のかかる承認制度を行う国は他で見た事がありません。他には例えばスエーデン等北欧では、上司が会議やメールでチームに課題を投げかけ総意を形成する慣行があるそうです。非常に時間がかかり、私はこのカルチャーではスピード感がなくて耐えられないでしょう。ただし組織のメンバーの意見が反映されること、に重きを置く文化であるという事です。
日本がトップダウンの組織文化か、合意制の組織文化かに関しては、答えはブラックアンドホワイトではないと思います。ですが私は、現状日本の組織はトップダウンであると考えています。稟議書というのは、あくまで承認の事跡です。そこでは組織のメンバーは、個々の意見は求められ、意見も出しますが、最終的には上位者の判断であり、その判断に関して「丁寧な説明」を求めており、納得感(何故その判断に至ったのか)、を重視するのでは、と考えています。今後日本の組織が、よりフラットなテイール型になれば、投票などにより短時間で総意を形成する事が可能になってくるのかも知れません。
意外かも知れませんが、米国はトップダウン組織です。ある程度意見を聞いた後は、上位者が判断して、どんどん先へ進みます。ただし、米国の組織文化においてなされた上位者の判断は、コロコロ変わります。コロコロ変わる=柔軟でもあります。明日はその点についてお話しします。