こんにちは、アビーです。
今日のお話は、クライアントや経営層を対象に行うプレゼンテーションについてです。
米国で勤務している際に、優秀で非常に仕事熱心なアジア系の営業社員がいました。移民として米国に来た人ですが、英語も完璧でした。仮にAさんとしましょう。Aさんは、上層部へのプレゼンでは、詳細な分析や提案を含めて毎回40ページに近いスライドを用意していました。その勤勉さは誰もが認識していました。
ところがある日、Aさんの上司が、Aさんのパフォーマンスに問題があると言って人事に来ました。彼が作成するスライドや報告書が長すぎるので、業績改善プランを作成する必要があると言うではありませんか。勤勉である事は感謝していると。ただ、報告内容が簡潔でない、と言うことが、口頭注意のみならず業績改善プランに及ぶほどの事態になる事に驚きました。
私の印象では、欧州アジア系の会社では、長く書けば良い、自分がこれだけやったのだと示す必要がある、と言う認識傾向があると思います。一方米系は、そんなことより核心をついたサマリーが求められます。周りくどいスライドは、評価を落とす事になりかねません。
この状況は、実は何度も経験しました。数字の羅列であるRaw Dataまでスライドに入れても
クライアントや経営陣にはその場で見ても意味不明です。コンプライアンスの書類等は、その目的に応じて網羅的にカバーする必要があるでしょう。ですがプレゼンにおいては、あれも見せたい、これも説明したいという気持ちをグッと抑え、要点を簡潔に説明したほうが良いでしょう。