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在米日系会社に対する、ローカル社員の本音

Be comfortable with something different !!

こんにちはアビーです。

本日のお話は、在米日系会社に勤務するアメリカ人社員の本音をご紹介します。

米国拠点に日本から派遣される駐在員には、2種類あります。

タイプA: 全くローカルのカルチャーを理解しないタイプ

このタイプは、毎日食事は日本食レストランに行き、地域に馴染もうとしません。ローカル社員向けのスライドも日本語のスライドを使い、社内では定時にベルがなり、デスクにいる時間、休憩をとる時間を決める等日本の慣習を持ち込みます。業務においては、例えば日本で開発した製品を持ち込み、ローカル社員に対して「さあ売ってこい。」と指示します。日本人社員限定という謎の会議を開きます。

 

当然ながらローカル社員は、失望します。日本人が変化に弱いことを嫌というほど思い知る事になります。やがてローカル社員は、なぜ自分の会社が収益を伸ばせないのかを悟り退社してゆきます。もしくは、諦めて転職せず新しい発想もない社員が残る事になります。新しい駐在が来るたび彼らは期待して待つのですが、往々にして同様のタイプが着任し失望を繰り返す事になります。

 

タイプB: ローカルのカルチャーを取り入れ歩み寄るタイプ

このタイプは、当然ながらローカル社員に溶け込んでいきます。ローカル社員の意見を理解し、必要であればいくらでも相違点を説明し、双方の良い点を融合した新たなやり方に改善していきます。業務においては、ローカルの営業担当の説明を聞き、共に開発から販売に至るロードマップを作成します。

 

日本人は、作成したロードマップに忠実です。一方米国では、想定外の事が起こるのでロードマップはあくまで目安であり、柔軟に変更するという考え方もあり、ここで両者間の軋轢が起こリます。ですが、このタイプはそうした場面でもローカル社員の見解にオープンできちんと傾聴します。

 

このタイプの違いは、会社の業績に直結しています。実際に、タイプA, タイプBは具体的な会社名のある実例です。日本人は変化に弱く、石橋を叩き壊して渡らない、というのがローカル社員の本音です。海外に拠点を持つ=グローバルカンパニーではありません。

 

変化に弱い日本人。何故でしょうか???

リスクを取ることを恐れる、それは失敗や責められる事が嫌だから。もしくは既得権益で変化させたくないという事もあるでしょう。そんな閉塞感があります。変化を促すのは、若者、馬鹿者、他所者と言われます。これは事実を思います。その上で、組織のリーダーが率先して、変化を起こす勇気を持ってほしいと思います。