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日本人のきめ細かいオペレーションを脅かす「変更」

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こんにちはAbbyです。

 

日本人の強みは、なんと言っても仕事のQualityである、ということは周知の事実と思います。

 

海外で生産された商品が、一袋100本として日本に送られてくるのですが、この製品を販売した国内のクライアントから一袋の本数が違う、とクレームが来たことがあります。工場では100本入っていることを前提に機械を設定するため、過不足があると大問題です。実際数えてみたら、一袋の商品の数が100本でないものが3%ありました。一体どうすれば、袋ごとに異なる本数を入れた商品ができるのでしょうか????? 結局改善されるまで、日本でバイトを採用して袋の商品を数える、という驚愕の非効率作業が発生しました。

 

また、投信業界では委託会社と受託銀行とが基準価額の計算を日々二重に行い、計算結果を照合する、という日本独特の作業があり、一円の誤差も許されません。この二重計算問題は、受託会社一社で計算する、という長年の慣行の刷新が目前に来ていますが、米国では元々誤差はある程度であれば許容されています。

 

こうしたきめ細かいオペレーションは、日本人に任せておけば大丈夫、という信頼を築いてきました。この「誤差を許せない」という気持ちも分からなくはありません。一方、アプリケーションの開発においても、100%完璧でなくても安全性を確保の上マーケットにどんどん出していく他国の考え方と比較すると、スピードの面でどうしても劣後します。

 

もう一つ、このミスを許さないプロセスの最大の脅威は、変更です。イレギュラーがあると、どうしてもミスが生じやすい。こうした作業は、さっさとAIに移行できれば、リソースをもっとイノベーションに割く事ができるのでは、と思う次第です。ミスを許容する、では受け入れ難い面もあろうかと思うので、作業工程をAIに移管してそもそもミスがない工程にする、という方が改善が進むでしょう。ただし、作業工程をAIに移管するという「変更」が、また時間をとるのだろうな、と容易に想像もします。通常業務をこなしつつ、AIを導入する。現場の悲鳴が聞こえてくる気がします。