こんにちはAbbyです。
今日は職場のメンタルヘルスについてお話しします。
長年人事をやっていますが、社員のメンタルヘルスに関する状況は、どんどん悪化していると感じます。具体的には、うつ病や適応障害で休職される方が増えています。これは日本のみならず、グローバルでも同じ状況です。
そしてここでも、企業文化、組織文化というものが大きな要因となります。
昨今推奨されている心理的安全性は、社員の皆さんのエンゲージメントレベルが向上するだけでなく、皆さんのメンタルヘルスを守るものでもあります。また多くの会社で、Wellbeingに関する取り組みが始まっています。一つにはメンタルヘルスが悪化しない初期のうちに対応する、というものです。産業医の活用、ストレスチェック、Employee assistance program(EAP)と言って、いつでも問題を相談できるサービスプロバイダー制度の整備、人事部員がケアアドバイザーの研修を行う、休暇を増やす、オンラインでヨガやメンタルヘルスの研修を行う、残業時間の削減等が行われています。EAPのようなサービスは、日本人の利用はさっぱりです。メンタルの問題を他人に相談する、という文化がないのでしょう。ですが、相談内容は守秘義務が徹底されており、誰がどんな相談をしたか人事部を含め外部に漏れる事はありません。是非、是非、会社の制度をバンバン利用して貴方のメンタルヘルスを守って下さい。絶対に無理しないでください。
一方、職場のハラスメントもメンタルヘルスにとって非常に有害です。難しいな、と思うのは、真っ当な議論の中で言い合いになる、ビジネス上避けられない叱責がハラスメンと受け取られる場合です。ハラスメントと受け取る閾値も人によって異なり、受け取った方がハラスメントと認識すれば、それはハラスメントとなってしまいます。その場合:
① 反対意見や叱責を行うスキルを身につける。丁寧かつ冷静に理由を説明する。余計な個人攻撃は避ける。「そんな事も知らないの。」などと言わない!
② 反対意見や叱責を受ける場合、ビジネスとパーソナルを分け、人格攻撃でないことを認識する。人格攻撃であれば、人事に連絡!
③ 上記二つのポイントが浸透している組織文化、マネジメントを徹底する。反対意見や質問の言い易い組織文化、Feedback文化を浸透させる。→これは経営陣が率先できないと水の泡。サイレンスより、どんな質問でも意見でもRaising voiceを推奨する。
いづれにしても、メンタルヘルスの問題は、誰にでも起こりうる問題です。自分だけ良ければいい、と言う問題でも決してありません。社員が自分の重要性を理解できるインクルージョンのある職場であること、ワークライフバランスも重要です。長くなったので、インクルージョンをワークライフバランスは、明日お話ししたいと思います。