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外人と働く ②日系企業現地社員の賃金水準

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こんにちはAbbyです。

日本人の賃金が21世紀においてほとんど上昇せず、G7内での比較でも最下位を争っている、という事は周知の事実です。

 

海外の日系企業においても同様で、現地社員はその影響を受けています。これは海外での競争力を著しく貶める原因となります。インダストリー、リーダー、ポジションによって賃金水準は異なり、一概に括ることは危険ですが、実際の肌感覚としてヒシヒシと感じる状況です。

 

そもそも給与は、多くの会社において毎年人事でレビューを行います。現地の給与サーベイにおける各ポジションの50%タイルデータを取得し、業界においてCompetitiveな水準であるか一人一人の給与を比較確認します。他社への人材流出を食い止めるためです。

 

給与と上司が2大転職理由ですが、日系企業の現地社員がG7でも最下位を争う給与水準であれば、現地社員はさっさと転職してしまいます。駐在で来ている日本人の現地通貨での給与は、駐在手当等もあり、通常同様のポジションの現地社員より多く、それがどういう訳か現地社員にも知れ渡り現地社員のやる気を粉砕します。

 

ちなみに、日本に居て外資で働く場合、給与水準は格段に上がります。日本の給与サーベイを基にレビューされていますが、同じ業界の他の外資と比較するため、水準は高いまま、ということになります。国内でも労働者は外資へ、海外でも日系企業離れが進むというシナリオになれば人材流出は深刻と言わざるを得ません。