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外資の報酬はどう決まるのか

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こんにちはAbbyです。

 

外資の報酬は、日系企業より相対的に高いとわれています。

では外資の報酬、つまりベースと呼ばれる年収はどうやって決まるのかお話しします。

ここでは、新規採用のケースにフォーカスします。(外資の報酬は、基本ベース+ボーナスです。ベースは年収として決定され、12分割して各月に支給されます。ボーナスは会社と個人の業績によって金額は毎年変動します。残業代やボーナスの詳細に関する説明は割愛します。)

 

①Job descriptionの作成(通称JD):報酬決定の最初の1歩で、人事と採用マネジャーがタイトル、誰にレポートするか(上司)、職務内容、必要なスキルをまとめます。また会社のパーパスやコアバリューも記載し、どういう人が欲しいのかも明確にします。

 

ベンチマークとの照合:外資では毎年報酬サーベイに参加し、その結果を購入しています。JDをもとに、採用するポジションが、その業界/外資においてどれくらいのレンジ(範囲)で報酬が支給されているかを確認します。

 

③さらに、既存社員とのインターナルエクイティを確認します。つまり、同じ職務の社員がどれくらいのベースをもらっているかを確認します。この時点で、その会社がどの程度のレベルの報酬を出すのかも調整されます。ベンチマークデータは、各職責がもらう報酬金額が、25%タイル、50%タイル、75%タイルで表記され、報酬を競合他社並みに支給するのであれば50%タイルのベース金額を支給することになります。報酬で競合他社から優位を取りたいのであれば、75%タイルの高いベースとすることになります。(この報酬サーベイのデータは、実物を見ないと分かり難いものかと思いますが、詳細の説明は割愛します。)

 

④その上で、候補者の現在の報酬、経験によってさらに調整します。会社の戦略を実行・達成するためにコアとなる職務であれば、それだけ高く調整されます。

 

ざっくりな説明であり、各社それぞれ詳細に差異はあると思いますが、このステップはまさに各社の真剣勝負です。人が会社の財産であることは間違いありません。どういう人を組織に入れるか、で会社の命運が決まると思っています。ですから採用ひいては報酬の決定は、このプロセスを人事、上司、上席、本社と、これでもかと言うくらいに何度も何度も見直します。