こんにちはAbbyです。
外国人と共に働く際に、どうしても忘れられない事があります。
ある東京の外資で、私の直属の上司は、日本に赴任して日の浅い米国人女性でした。
ある日、頼まれたラップトップの修理を終えて、出張前のその上司に届けました。
すでに彼女は、ホテルのロビーで空港へのリムジンバスを待っている状況で、ラップトップが届いた事に相当安堵されたのでしょう。ラップトップと私を見るなり、ものすごい勢いで抱きついて来ました。彼女にとっては、歓喜のハグで何らおかしな行動ではありませんでした。むしろ感謝を表すために、それはベアハグと言われる、直訳で言えば熊さんのハグという強力な愛情表示で、勢いがあるほど感情が伝わる類のものでした。
一方私は典型的な日本人で、そもそもハグの習慣がなく、いきなりベアハグが来たので面食らってしまいました。自分では気が付かなかったのですが、私はフリーズしてしまったようです。彼女は私のフリーズに気がつくと、謝り始めました。大好きだったその上司に、気まずい思いをさせてしまったと自分を殴りたい気持ちになりました。今では笑い話ですが、似たようなことがプライベートでもありました。
ある国では親しい人に対して、会ったらまずハグです。私はこれがなんとなく気恥ずかしくて出来なかったのですが、その後「Abbyは冷たい人間だ。」と言われ挽回に苦労しました。
かつて日本の宇宙飛行士であった向井千秋さんが、宇宙へ飛ぶ直前に家族と最後の挨拶をする場面があったそうです。他のクルーは、家族とベアハグしておりましたが、「そんなことを人前でしたことのない」向井ご夫婦はベアハグができなかったと、ご主人が著書に書いておられて共感しました。
外国人の行動が解せなくても、「これってひょっとして文化の違い???」と瞬時に考えてみることをオススメします。いきなり「なんだコイツは!!」と反感を持つ前に!