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外人と働く Ⅻ 会社への忠誠心

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こんにちはAbbyです。

 

日系企業では、今も新卒入社で定年退職まで、という驚くべきキャリアの方がいらっしゃいます。聞けばそれらの方はプロパーと呼ばれ、昇進でも考慮されるとか!!??

 

海外では、新卒で入った会社はあくまで開始地点であり、ステッピングストーンとの認識です。転職が一般的で、私の知る限り、雇用されている者が新卒入社した会社で定年を迎える人は一人もおりません。海外の方を見ていて、会社に忠誠心があると感じたことはありません。彼らが忠誠心を持つのはあくまで自分自身に対してです。

 

これまでも会社のパーパスと個人のパーパスが重なっていることで、個人のモチベーションが上がる、ひいてはスタッフのベクトルの方向性が統合され高い生産性やレジリエンスにつながる、と言われています。それは事実かと思います。

 

ですが海外の方は、むしろ会社を利用して自分のやりたい事を遂げていく、といったマインドセットかと思います。社畜という言葉がありますが、この言葉には武士の時代の流れを感じます。困難を乗り越えていく、という局面では会社への忠誠心は、経営者にとってはありがたいでしょう。では個人の危機の際、会社はどれだけ社員・スタッフに忠誠心を持ってくれるか???甚だ疑問です。誤解のないよう申し上げると、社員を家族のように大事にする会社、経営者というのは存在し、その環境や規模においては、相互の忠誠心が効果を持つかと思います。

 

ですが、業績が上がれば採用し、下がれば人員カットを行う外資の道理の中で生きて来た私には、会社への忠誠心はありません。あるのは、やはり自分の屋台を引っ張る自分自身への忠誠心と自分のパーパスと合う会社との雇用関係、もしくは自身の会社です。

 

地方にある父の勤務していた会社は、父の定年後もネットワークが継続し、今でも互いに支え合う文化があります。まさに家族的です。どちらが良い、というものでもないな、とは思います。

 

いづれにしても、外国人のモチベーションを上げたい、という事であれば、彼ら個人の目標を叶える環境を作ること、そしてその目標を会社の戦略にコネクトさせること、が効果的と思います。チームワークは求めても、忠誠心を求めるのは無理かと思います。