Let's be comfortable with something different !!

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資産運用の入り口

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こんにちはAbbyです。

日本人が、資産運用に保守的であるのは、安全志向が強いからと言われています。

一方米国では会社員であればほぼ全員資産運用をしています。それは会社の退職金が、資産運用を必要とする制度だからです。毎月の給与から、個人が決めた一定額を資産運用に回し、その一定額と同額の金額が(これは会社の制度によりますが)毎月会社から支払われ、合わせて資産運用に回ります。

 

そのため会社では、資産運用に関する説明会を開催する義務が課せられており、会社が揃えたファンドの詳細を丁寧に解説します。どのファンドを選択するかは社員の裁量となります。退職金がかかっているので、社員は真剣です。手数料からファンドの内容まで吟味し、ファンドの品揃えが良くないと、人事にクレームが来ます。年一回のボーナスからも、退職金制度の資産運用に回すことができます。資産形成は、退職金でやっている、という意識があるせいか、それ以外の給与は余すところなく使っていました。そのため、預貯金がほとんどない人が多く、これは日本人とは大きな違いです。

 

とはいえ、社員全員が投資のエキスパートという訳ではないので、多くの社員がファイナンシャルプランナーにアドバイスをもらってどのファンドに投資するか決定していました。

 

日本でも、米系外資勤務の日本人は、2004年あたりからこの制度が導入され始め、投資未経験でもやらざるを得なくなりました。説明会を受けても勝手がわからず、当初軽自動車1台分スったと言う社員もいましたが、それから約20年。時を経て、安心して退職できる資産運用ができたはずです。この違いは大きいです。

 

退職金制度でも、会社におんぶに抱っこでなく、自己責任であり、自分の裁量でやりたい、というカルチャーなのだと思います。